Yahoo! JAPAN 長編小説プロジェクト

連載小説 キュー

上田岳弘

2017年9月7日(木)より連載中。Yahoo! JAPAN&文芸誌『新潮』10月号にて

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スマートフォンで体験する、純文学の新しい地平。
芥川賞作家・上田岳弘、創刊115年を迎える文芸誌『新潮』、デザイン・イノベーションで世界的な活躍を見せるTakram、Yahoo! JAPANによる、新しい文学体験の創造のプロジェクトです。
文学の可能性を切り開く作家・上田岳弘の新作長編小説を、9か月にわたりWEBと文芸誌で同時連載しました。 大幅に加筆して生まれ変わった「キュー」の単行本化にあたり、引き続き連載版キューを「原典」として公開しています。単行本版の原点となった世界観をお楽しみいただけます。

「キュー」あらすじ

高校時代に出会った前世の記憶を持つ少女。彼女と同じ名の女性が目の前に現れた時から、平凡な心療内科医は人類の進化を巡る闘争に巻き込まれた。長年寝たきりの祖父がその鍵を握るというのだが――シンギュラリティへのカウントダウンが始まった人類のその先を予言する、想像力の冒険が始まる。

(C)shinchosha

芥川賞作家・上田岳弘が挑む純文学の新たな挑戦

超越的作風で話題作を次々と発表する気鋭の小説家・上田岳弘が今回のプロジェクトのために長編小説「キュー」を書き下ろし。既存の枠組みを拡張し、野心的な作品を生み出し続ける作家が、純文学を次のステージへアップデートするために、純文学の新しい地平を切り開く作品を執筆した。本作「キュー」では、人類の未来社会への予感と、時代を超えた視点の彫刻に挑戦している。

著者コメント

「キュー、という長編が書きたい」
20代の頃、作家としてデビューする前から、周りの人にそう漏らしていた。おそらくは歴史に触れ、とりわけ戦争について書くことになる。そうした直感はあっても、僕の内にこだまするのは、意味を捉えかねる言葉、その音だけだった。
「新潮」からデビューして4年、親身になって話を聞いてくれる相手が増えていった。徐々に目標に近づいている実感があり、Yahoo! JAPANとTakramとの出会いで、霞がぱっと晴れたような心持ちがした。そこに浮かび上がってきたのは、シンギュラリティを目前に、人類の進化の意味を根底から問う小説。
ふと思い出されるのは、古井由吉さんの言葉だ。新宿のバーに居合わせた時、古井さんは「海外では新興企業が芸術を支援している」と仰っていた。その帰り道、小説の構想や、その時点で考えていた執筆の計画を、頭の中で並べ直した。
まさか、実現するとは思っていなかったけれど。

上田岳弘(うえだ・たかひろ)
小説家。1979年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。
2018年、『塔と重力』で第68回芸術選奨新人賞を受賞。2019年、「ニムロッド」で第160回芥川龍之介賞を受賞。著書に『太陽・惑星』『私の恋人』『異郷の友人』『塔と重力』『ニムロッド』『キュー』がある。

純文学の体験を再設計するプロジェクトチームを結成

純文学の新しい体験を創造するために、Yahoo! JAPAN、文芸誌『新潮』、Takramが、スマートフォン上での「読みやすさ」を追求。作家・上田岳弘の描く世界観に深く潜り、誰もがスマートフォンを手にする時代にふさわしい、純文学に触れる豊かさ、読む体験そのものを再設計することに挑戦した。作品世界を深めるジェネレーティブアートや、小説「キュー」にまつわるインタラクション機能によって、これまでにない読書体験を提供していく。